バイクの排気量マウントとは?
バイクにおいては、排気量マウントという問題が起こることがあります。
これは排気量の大きなバイクに乗っているライダーが、会話の中で小さなバイクに乗っていること自体を馬鹿にしてマウントを取ってくることです。
こうした排気量マウントを起こすライダーの心理としては、昔のバイク免許に関する区分が関係しているのかもしれません。
というのも、今は大型自動二輪免許という区分ですが、以前は限定解除という形で大排気量のバイクに乗ることができるようになっていたからです。
この限定解除は400cc以上のバイクに乗るための免許で、免許センターにてかなり厳しいテストに受からないと取れないものでした。
そのため、大型バイクに乗れる人の中には小排気量バイクのライダーを馬鹿にする人もいたわけです。
以前のバイクは最大で750ccの排気量となっていて、「ナナハン」と呼ばれ特別視されていました。
そこに規制解除で1000ccクラスバイクが登場したことで、さらに大きなバイクの優越感が高まったわけです。
このように、免許とバイク自体の大きさという2つの面での優越感が合わさって、「自分はすごいのだ」という誤った気持ちを持つライダーが出てきてしまったのです。
その気持ちで、小排気量のバイクオーナーに対して威圧的な態度を取るわけです。
排気量マウントの撃退法
こうした排気量マウントに対しては、そもそも今は排気量が大きいバイクに乗ることが難しいものではなくなっていることを教えてあげられるでしょう。
限定解除という概念がなくなって、若い人であっても無理なく大型二輪の免許を取れるわけです。
また排気量マウントをする人は、単に排気量の大きさだけにこだわっていることが多いものです。
しかし、実際には排気量が小さくても、もっとパワーつまり最高出力が大きなバイクというのはたくさんあります。
そこで、排気量は小さいけど自分のバイクの方がパワーがあることや、パワーがある方が実はコントロールするのが難しくて技術が求められるということを言ってあげると良いでしょう。
リッタークラスのツアラーバイクなどは低回転型のエンジンがほとんどです。
そこで、250ccクラスのバイクに乗っているのであれば、低回転で乗り続けるのは楽ですが、自分のバイクのように高回転型のエンジンを乗りこなすのは難しいし、できると楽しいということを話すこともできます。
そもそもこうした排気量マウントをする人は、バイクの大きさだけを自分の強みとしているわけです。
実は自分自身やバイクテクニックに自信がないというケースも多いので、あまり気にすることもないでしょう。
自分の方が楽しく走っていて、より技術が求められるバイクに乗っているということを自覚しておけば、マウントされても平然としていられるものです。