従来のイメージを一新させる特徴の数々
BMWといえばまず自動車メーカーとして有名で、「重厚」さらには「ゴツい」印象を持たれています。
バイクでも同様のことが言えるわけですが、そうしたイメージに2010年代も半ばを過ぎる頃から変化の兆しが見られるようになっています。
BMWのバイクに関してはツーリングバイクとしてのイメージが何よりも強く、あくまで重厚、そして熱心なバイク好きの間で評価されているメーカーとしての位置づけでした。
しかし近年のモデルではより幅広い方向性を示しており、手頃な価格で購入しやすく、しかも扱いやすい、さらにはデザイン面でも日本人の感性によりフィットするものが登場するようになっています。
BMW F800は、そんな近年のBMWを象徴するモデルと言えるでしょう。
もともと日本製のバイクと比較して、欧州メーカーのバイクはパワーや独特のデザインに優れている一方、扱いにくいというマイナス点がしばしば見られます。
これはあくまで日本人のライダーからの視点でもあるわけですが、このBMW F800はそんな欧州産のバイクの中ではかなり扱いやすい部類、日本産のバイクに慣れている人にとっても違和感なく乗りやすい特徴を備えています。
おすすめの理由
大きな特徴であり、日本人にとっておすすめの理由になっているのがサイズです。
ヨーロッパ人に比べて小柄な日本人でも、快適に乗ることができるコンパクトなサイズに仕上がっています。
従来のBMWのバイクのサイズに比べてもその差は明らかで、「これがBMWのバイク?」と驚く人も多いようです。
このサイズなら街乗りでも置く場所に困ったり、肩身の狭い思いをしたりといった機会も少なく済むでしょう。
また、腰への負担を考慮したポジション設定になっており、ツーリングなどの長時間の運転にも適しています。
サイズも日本人にあっているうえに形状も体に優しくなっており、この点からも他の欧州車にはない扱いやすさがうかがえます。
なお、エンジンはこのモデルに搭載するために開発された798ccの水冷並列2気筒エンジンが採用されています。
扱いやすい運転はもちろん、大型バイクを運転している実感を味わうことができる優れたドライバビリティを備えています。
せっかく大型バイクを乗るんだから、全身で運転している手応えを味わいたい、そんな人も適しているでしょう。
気になるデザインに関しては、BMWの特徴である重厚感を継承しており、とくにヘッドライトは非常に硬派かつ個性的なのが特徴で、日本のメーカーにはない魅力を放っています。
一方でスクリーンは低めで視認性に優れつつ防風性もしっかり備えています。
なお、ベルト駆動はメンテナンス不要で耐久性に優れており、長期的な視点からの扱いやすさも評価できます。
これまで欧州車に縁がなかった方はもちろん、はじめて大型バイクに手を出してみるという方にもおすすめできるモデルと言えるでしょう。