ハイパワーな加速に度胸が試される ヤマハ VMAX

ヤマハ を代表するハイパワーバイクのVMAX

VMAXはYAMAHAの至宝とまで言われていたパワーバイクの代表的モデルです。
ジャンルを示す言葉として「パワーバイク」が使われていたように、乗車をすることによりほかのバイクでは感じることのできないような強大なパワーを体感することができるところが特徴となっていました。

そのパワーがあまりにも強いことから、まるで瞬間移動をしているかのようだという表現がなされたこともあり、バイクらしい力強さを好むタイプのライダーからは絶大な支持を得てきました。
逆に言うと大型免許を取得したばかりの新人ライダーにとっては乗るのが怖いと感じるほどだったために、このバイクを乗りこなすことができるということそれ自体が一つのステータスになっています。

VMAXの歴史をおさらいしていくと、初代モデルが登場したのは1985年のことで当初は北米向けモデルとして輸出専用に開発されました。
この時のコンセプトとして掲げられたのが「ストリートドラッガー」で、アメリカ受けをしやすいように大排気量V8エンジンという北米メーカーと比べても遜色ないような大型動力を搭載しています。

まさに「アメリカンマッスルカー」と言うにふさわしい仕様で、結果的に販売台数が累計10万台を超えるというYAMAHAの象徴的なロングセラーモデルにまで成長しました。

発売当初は国産のアメリカンバイクということで、北米メーカー車にはない独自の構造を採用していたことが注目を浴びており、アメリカ国内で人気を得たことから逆輸入的に日本でも発売されます。

2008年からは新型VMAXとして排気量をアップさせたニューモデルになっており、「21世紀のVブースト」というヤマハ電子制御スロットルとYCC-Iというヤマハ電子制御インテークという最新装備も搭載されました。

その他にも人気モデルであるYZF-R1に先行して搭載されていた装備が導入もされ、デザイン面でも細部にこだわりのあるスペックとして独自の存在感を確立しました。

しかしながら2017年8月でVMAXは生産中止となっており、現在までのところ後継機となるモデルは発表されていません。

生産終了までモデルチェンジなしという高性能

VMAXの基本スペックとしては水冷V型4気筒DOHC4バルブエンジンによる総排気量1679ccという仕様をしています。

このVMAXの歴史を語る上で外すことができないのが、2008年のフルモデルチェンジから2017年の生産終了を迎えるまでマイナーチェンジを含めてモデルチェンジすることなく同一車種が販売をされてきたということです。

これが何を示しているかというと、モデルを作った時点でYAMAHAとして最高の技術を結集したモデルであったということです。
最初に紹介した「ヤマハの至宝」という言葉はそうしたところからつけられたものであり、今後もバイク史の一ページとして長く語られていくだろうモデルと言えます。


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