燃費を向上させるためのメンテナンス
バイクは自動車に比べるとずっと燃費の良い乗り物ですが、やはりできるだけガソリンを消費せずに済むならそれに越したことはありません。
最近は燃料価格の高騰が目立っていて、長距離ツーリングに行くにしてもガソリン代をしっかりと計算していかないと、旅を終えた後にびっくりするような事態になることもあります。
そこで、普段の手入れと整備によって、燃費を向上させる努力を払ってみましょう。
まず一番簡単にできることとして、タイヤの空気圧を適正に保つということがあります。
空気圧が低いとタイヤが潰れますので、その分路面との接地面積が広くなります。
これは摩擦抵抗が大きくなることを意味しますので、余計に燃料を消費します。
さらに、空気圧が低いタイヤはすり減りが早いので、燃費とは別にタイヤ交換のサイクルも早くなってしまうというリスクがあります。
タイヤの適正空気圧を確認して、1か月に1回くらいはエアチェックをしておきましょう。
エンジンオイルを決まったサイクルで交換することも、燃費向上に必要です。
オイルは潤滑の役割を果たしますので、古くなってくるとエンジンのパフォーマンスが落ちてしまうからです。
バイクの場合は3,000kmに一回が目安とされていますので、交換時期を逃さないようにしましょう。
エアクリーナーは、シリンダー内に送り込む空気を清浄にするパーツです。
フィルターが詰まっていると十分な空気が吸気されないので、不完全燃焼が起こりやすくなります。
フィルターを取り外して軽く叩いたり、エアダスターで吹いてほこりを取り除きます。
燃費向上に役立つライディングテクニック
運転の仕方によってもだいぶ燃費は変わってきます。
まず、急発進・急停止は避け、発進する時には一気にスロットルを回すのではなく、ゆっくりと加速していきましょう。
丁寧に優しく運転することが燃費向上に役立つわけです。
また、できるだけアイドリングをしないようにしましょう。
ちょっと休憩で立ち寄った時などは、必ずエンジンを切ります。
空ぶかしも無駄なガソリンを消費するだけですし、騒音で迷惑をかけることにもなりますのでマナー上も良くありません。
シフトチェンジにも気を配りたいものです。
適正な回転数の範囲内で回している分には、燃費が悪くなることはありません。
しかし、レッドゾーンを超えるほどエンジンを回したり、高回転でずっとキープしたりするとガソリンを余計に消費しますから、適切なタイミングでシフトアップしましょう。
また、逆に回転数が低すぎてもエンジンに負荷が強くかかりますので燃費が落ちます。
エンジンに優しいギアに入れることで、走り心地も燃費も良くなるわけです。